
お子さんが保育園や幼稚園に行くときに嫌がって泣いて、困っていませんか。
現役保育士が子どもをスムーズに保育園や幼稚園に行かせる方法をご紹介します。
お子さんの泣き顔はどのお母さんも見たくないものですね。
特に、幼稚園や保育園に預けられることが「イヤ 」だと泣かれてしまうと、母親としても私が悪いんだと自分を責めがちです。
また仕事の時間が迫っていると思うとイラだっていませんか。
お子さんを叱りつけてしまっていたら元気なバイバイには程遠く、悪循環です。
大人になっても初めての体験や慣れるまでにはドキドキしますよね。
大人よりも小さな小さな体のお子さんには、大人には想像もつかないくらいの大きな不安があることでしょう。
どうしたら、元気よく登園できるのか、喜んで園にむかってくれるのか、実際の体験も含め現役保育士の私がご紹介していきます。
保育園や幼稚園に行かせるポイント
それでは保育園や幼稚園にスムーズに行かせるポイントをご紹介します。
まず朝起きた瞬間から園へ行くスイッチをオンにしましょう。
これはとても重要なポイントです。
「おはよう」と 朝起きた時から機嫌よく送り出せるように、
「今日は保育園でお外に遊べるかな~」
「大好きなお給食○○だって 」
「○○先生、待っててくれてるかな 」
などと、園に対しての楽しみな出来事やプラスのイメージを膨らませるように、お子さんに声をかけましょう。
また、うまくお父さん(パパ) にも伝えておき、「○○できだんだって~すごいね 」とお子さんが園に通い、たくましくなっていく姿をほめていきたくさん自信づけしていきましょうね。
家庭の真ん中にお子さんの気持ちをおいて、お父さんお母さんの優しさや励ましで包み込んでいくとよいでしょう。
保育園や幼稚園に通い始めてしばらくし年齢が大きくなっても、泣くことがあります。
アレ?この間まで元気にバイバイしていたのに、突然「行きたくない」と言い出す場合もあります。
4・5歳児ですと、赤ちゃんクラスでの別れ際のように、ただ甘えたいというばかりではなく泣いている理由があったりします。
例えば、
「お気に入りのおもちゃを取られた」
「お友だちとケンカした」
「給食で苦手な食べ物があった」
「(夏場)水が苦手で顔にかかって嫌だった」
など、お子さんそれぞれの不安要素があります。
お友だちとのトラブルや生活面での悩み、子どもたちは全身に感覚を張り巡らしており、敏感に反応したりします。
“ほんのささいなことなのになぁ”と大人が思っていても、子どもの社会にはいち大事な出来事となることを心にとめておきましょう。
気づいていますか?
お子さんはいつも見ています!
園の先生とお母さんがお話している姿を…
『担任の先生に困った顔をして話しているお母さん』
『担任の先生に笑顔で楽しい会話をしているお母さん』
どちらのお母さんの姿を子どもたちに見せたいでしょうか?
それはやはり後者ですね。
お子さんと担任の先生との関係には、お母さんと担任の先生との良好な関係が密接に結びついています。
子どもたちは、お母さんが笑って話している姿をみて、「この先生はママと仲良しだから大丈夫」と信頼関係の基盤をここで作っていきます。
保育者(幼稚園教諭・保育士)との信頼関係がベースにあるからこそ、お友だちとの関係も広がり、その都度トラブルも乗り越えていけるのです。
「○○先生じゃなきゃダメ」と朝の別れ際も涙しながら○○先生を探したり…
それでも大丈夫です!
安心できる、落ち着ける先生が一人でも見つかったのですから。
しばらくはその先生に固定するかもしれませんが、園に少しずつ慣れていければ、それと同時に周りも見えてきます。
他の先生、そしてお友だちへと目を向けていけます。
園に通い、楽しみ方がわかりだすと、「早く園につれてって~」「早く行って○○ちゃんと遊びたい」という日も近いでしょう。
なによりもお子さんの心に寄り添い、どのお子さんでも涙する時期があるんだなと理解した上で今のお子さんの姿をまるまる受けとめていきたいものです。